バーナーの安全管理

ガスオーブンをご使用の皆様へ

弊社では、全てのお客様に安心してオーブンをお使いいただけるよう点検整備を行っておりますが、 些細なことで事故が発生してしまうこともございます。
下記の点検項目を参考に、日ごろから安全確認を行っていただけますと幸いです。

バーナーの安全管理 その1

【基本事項】
バーナーを運転させるとその出力に応じた新鮮な空気が必要となります。
換気空気量【1】に対して、【1以上】の新鮮な空気量を補充しなければなりません。


【新鮮な空気の取り入れの確認】
バーナー用空気は、その設置場所において充分であるかの確認が必要です。
もし、条件が満たされていない場合は、別でバーナー用空気通路を設ける必要があります。

作業場所と同一室内にバーナー(ガスオーブン)を設置した場合、建物の換気用ファンを作動させていても、 建物すべての窓を閉めてしまうと室内は外気より負圧となり、バーナーの空気量は徐々に減少され不完全燃焼が生じ、 一酸化炭素が発生する可能性が高くなるため充分な注意が必要です。
この場合、室内の給気と排気のバランスが崩れることにより、ドアーの開閉が重くなることがあります。


【バーナーの燃焼状態の点検】
バーナーは常に完全燃焼をしているかどうか、日ごろからバーナーの覗き窓で確認するよう心がけてください。
厳密には、排ガス測定器(分析器)があると望ましいでしょう。

正常時の炎の色
中央部は明るいブルー色をしており、先端部は黄色です。
また、炎は活発に揺らめいているのがわかります。

空気が不足している時の炎の色
炎全体が黄色一色、または一部ブルー色であり、炎は不安定な形を造っています。

不安定な炎の場合は、バーナーの空気取り入れ口の清掃・点検をおこなってください。
この箇所が汚れていると、充分な空気量が得られず不完全燃焼を生じることになり、一酸化炭素中毒の発生源となります。
常日頃からこの部分を清潔に保つよう心がけましょう。
また、ファンの汚れがひどい場合はオーバーホールが必要となります。


【厳守事項】
バーナーの始動事後、着火ミス(不着火)が生じた場合、再点火を行うためには排ガスの換気が必要です。 10~20分程度、充分に待ってからおこなうよう厳守してください。

バーナーの安全管理 その2

【緊急停止】
バーナーのガス配管部辺りからガス臭を感じたときは、直ちにバーナーの運転を停止させてください。
次に、ガスの元栓(ガス閉止弁)を閉じてください。
ガス臭を感じたら、火気厳禁を厳守してください。

【原因の解明・確認】
【1】不完全燃焼、新鮮空気は充分か否かのチェック >>
フレーム(炎)の色で判断します。
この時点では火気厳禁のため炎の色は確認できません。
常日頃、炎の色をチェックし、メモを残しておくよう心がけましょう。
【2】空気調整ノブの設定値を確認 >>
当初の値と比較してズレていませんか?
導入時に空気調整ノブの値を控えておきましょう。
【3】オーブンの炉内圧に変動はありませんか? >>
煙道に何らかの損傷を負っていませんか?
確認しましょう。
【4】ガス配管機器からのガス漏れはありませんか? >>
ガス元栓から配管部を負っていき、オーブン接続口までガス臭を感じるか確認しましょう。
【5】ガス圧力に異常はありませんか?
>>
供給側・減圧弁の二次圧力値が当初の値の比較して大幅に狂っていませんか?
常日頃からガス圧のチェックをおこないましょう。
【6】二次ガス圧力の変動はどうですか?
>>
圧力の変動がチェックしましょう。


【運転再開】
ガス臭の原因が解明・解消されれば、オーブンの運転を再開することが可能です。
オーブン炉内に充分な新鮮空気を取り入れ換気させてから、ガスの元栓(ガス閉止弁)を開いてバーナーを再起動させてください。


バーナーを安全に効率よくご使用いただくために、普段からバーナーを注意深く管理することが必要です。
また、バーナー本体の点検・整備を年に1回程度おこなうことをお勧めいたします。

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