症状2. ブレーカーが落ちる

2-1.原因はわからないが、オーブン大元のブレーカーが落ちる

以下の点検は、オーブンの電源(200V高圧電源)を入れた状態で操作盤ボックス内の電装部品や接続ターミナルの点検を行うものです。
電気技術免許をお持ちの方のみ、点検をおこなってください。
電気技術免許をお持ちでない場合は、 >>至急、弊社技術部へご連絡ください。

ブレーカーが落ちる原因を順番に確認していきましょう。

原因1. バーナーに水がかかってしまった

  • バーナー本体や、オーブン下の部分に水漏れの痕跡があるかどうか確認してください。

  • 水漏れの痕跡(水がかかった痕跡)がある場合は、まず水漏れのトラブルを解消しましょう
    >>水漏れトラブル対処はこちら<<

  • 水漏れのトラブルが解決したら、水がかかっていた箇所の水分を乾燥させます。
    ※乾燥作業を行う際は、オーブンの電源を必ず切ってからおこなってください

  • 水がかかっていた箇所を布、またはドライヤーなどを用いて乾燥させます。
    ※乾燥には3~5時間ほど時間がかかる場合もあります。慌てずしっかり水分を乾燥させてください

  • 充分に乾燥が完了したら、オーブンの電源を入れてブレーカーが落ちていないか確認してください。

原因2. 経年劣化により配線の一部が破損し、漏電している

  • 大元の電源を落として、操作ボックス内の各スイッチをすべてOFFにします。

  • 再び大元の電源を入れてください。

  • 以下のスイッチを順番にONにして、漏電の原因を確かめましょう。
メインスイッチ 【メインスイッチが原因の場合】
メインスイッチの電源を入れます
この時点で大元ブレーカーが落ちたら、メインスイッチが漏電の原因です。

オーブンの元電源を必ず落として、漏電個所の修復を行いましょう

>>漏電個所の修復はこちら<<
タービンモータースイッチ 【タービンモータースイッチが原因の場合】
メインスイッチの電源を入れてもブレーカーが落ちなかった場合、 タービンモータースイッチが原因の可能性があります。

タービンモータースイッチをONにしましょう。
ここでブレーカーが落ちたら、タービンモータースイッチが漏電の原因です。

オーブンの元電源を必ず落として、漏電個所の修復を行いましょう

>>漏電個所の修復はこちら<<
バーナースイッチ 【バーナースイッチが原因の場合】
メインスイッチ、タービンモータースイッチの電源を入れてもブレーカーが落ちなかった場合は、 続いてバーナースイッチを確認しましょう。

バーナースイッチをONにしましょう。
ここでブレーカーが落ちたら、バーナースイッチが漏電の原因です。

オーブンの元電源を必ず落として、漏電個所の修復を行いましょう

>>漏電個所の修復はこちら<<
ライトスイッチ 【照明(ライト)スイッチが原因の場合】
上記3つの電源を入れてもブレーカーが落ちなかった場合は、 照明(ライト)スイッチが原因の可能性があります。

照明(ライト)スイッチをONにしましょう。
ここでブレーカーが落ちたら、照明(ライト)スイッチが漏電の原因です。

オーブンの元電源を必ず落として、漏電個所の修復を行いましょう

>>漏電個所の修復はこちら<<

原因3. タービンモーター自体の漏電、または、モーターが焼き付いている、その他

バーナー、スイッチ類のトラブルを解決したにも関わらず大元のブレーカーが落ちてしまう場合は、 タービンモーター自体の漏電か、または、モーターが焼き付けを起こしていると考えられます。
この場合、タービンモーターの交換が必要となります。 >>至急、弊社技術部へご連絡ください。


その他、漏電を起こす原因はほとんどありませんが、昨今の地震の影響で頻繁に余震が起きていることも考慮し、 これらの地震の振動によって「端子」が外れ、本体などに触れてしまっているケースも考えられます。

オーブンに触れたとき、ビリビリと感じたら、 >>至急、弊社技術部へご連絡ください。

漏電個所の修復

始める前に・・・

★オーブンの主電源を必ず落としてください
★点検・作業は電気技術免許をお持ちの方のみ、点検をおこなってください。
漏電個所の修復手順 【手順1】
操作盤部を固定しているねじ(赤矢印)4箇所を取り外します。
※この時、取り外したねじを紛失しないよう注意してください。

ねじを取り外したら、操作盤部のパネルを手前に引き出してください。

※操作盤の裏側は配線でいっぱいです。パネルを引き出す際は配線を傷つけないようゆっくりと引き出しましょう。
漏電個所の修復手順 【手順1・補足】
画像はパネルを引き出した状態です。
画像のように操作盤+パネルを台の上において以下の作業へ進みます。
漏電個所の修復手順 【手順2】
操作盤のカバーのねじ(画像参照)を取り外します。
逆側にもねじがあるので、同様に取り外します。

※この時、取り外したねじを紛失しないよう注意してください。
漏電個所の修復手順 【手順3】
カバーを開けると、各スイッチにつながっている配線が見えますので、漏電を起こしていたスイッチの配線を確認してください。

配線を戻すとき、間違いがないようターミナル部(配線がつながっている場所)の番号を配線自体に明記しておくとよいでしょう
漏電個所の修復手順 【手順4】
画像赤矢印のように配線が完全に切れておらず、劣化等により芯部が少し見えているくらいであれば、 以下の手順にて配線の補修をおこなってください。

漏電個所の修復手順 【手順5】
使用用具:ビニールテープ

まず、配線全体をカバーしているシリコンカバー(手順4画像・茶色部分)の前後どちらかを取り除きます。
(カッターで切れ目を入れると簡単に裂けます。)

次に、損傷している配線を1本ずつテーピング補修していきます。
漏電個所の修復手順 【手順5-2】
テーピングは、4~5巻くらい重ねて巻き付けてください。

※この時、テーピング補修が薄すぎると配線同士でまたショートしてしまいます。
漏電個所の修復手順 【手順6】
各配線のテーピング補修が完了したら、配線を1本にまとめます。
1本にまとめる際は、シリコンカバー部からテーピングするようにしてください。
こちらも4~5巻くらい重ねて巻き付けてください。
補修が完了したら、配線番号に従って元のターミナル位置に接続してください。
この時、配線端子が緩いとショートや漏電の原因となりますので、端子ねじをマイナスドライバーでしっかり増し締めをしてください。
操作盤パネルを元の位置に戻し、オーブンの電源を入れて動作確認をおこないましょう。

上記テーピング補修しても不具合症状が治まらない、配線が完全にちぎれて修復が難しい場合は、 >>弊社技術部へご連絡ください。


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