オーブンの日常のお手入れ

オーブンの日常のお手入れ項目(ガスオーブン・電気オーブン共通)

お使いのオーブンに関して、日常のお手入れ方法を説明しております。
手順にしたがい、点検・清掃・交換をおこないましょう。

1.ドアガラスの清掃・交換

ドアガラスの内側は、日常のスチーム出しで水分と油分が付着して汚れてしまうものです。
月に一度のペースで清掃をおこなうことをお勧めいたします。

始める前に・・・

★オーブンの主電源を必ず落としてください
★ドアガラスはオーブンの熱で大変熱くなっております
★清掃や交換作業をおこなう際には、必ず軍手を着用してご自身を保護してください
ドアガラスの取り外し方法
ドアガラスの取り外し方法 【手順1】
ドアガラス用ハンドルレバーを手前に引いた状態のまま、ドアガラスを固定しているナット(フランジナットM8・または、袋ナットM8)をすべて取り外します。
ドアガラスの取り外し方法 【手順2】
ナットを取り外したら、画像のように手のひらでドアガラスを押さえておきます。
この時もハンドルレバーは手前に引いた状態を保ってください。

※ハンドルレバーを離してしまうと、ウェイトの反動でドアガラスとドアガラス受け(ガラスの後ろ側にあるステンレス板)が 一気にオーブン炉内に跳ね上がり、ドアガラスが破損してしまいます。
ドアガラスの取り外し方法 【手順3】
ドアガラスを手のひらで受けたまま、ハンドルレバーを奥へゆっくりと戻していきます。
ある程度の位置までハンドルレバーを戻すと、ドアガラスが自然に外れますので、手のひらと腕で受け止めてください。
ドアガラスの取り外し方法 【手順4】
外れたドアガラスをオーブンから取り出します。

【シングルオーブンの場合】
ドアガラスを斜めにして取り出します。
無理に正面から出そうとすると、ガラスの端が欠けてしまう恐れがあります。

【ダブルオーブンの場合】
ドアガラスを中央付近に寄せて取り出してください。
ドアガラスの取り外し方法 ドアガラスを外したら、清掃・点検をしましょう。

オーブン仕様直後の場合は粗熱を取ってから清掃しましょう。
清掃は、中性洗剤などを用いて汚れを落としてください。

ドアガラスにヒビなどが入っている場合は、速やかに交換をおこないましょう。
そのまま放置していると、ある日突然ドアガラス全体にヒビが入り、異物混入の原因となってしまいます。

ドアガラスの取り付け方法
ドアガラスの取り付け方法 【手順1】
ドアガラスを一旦オーブンの内部に入れておきます。

画像のようにドアガラス用ハンドルレバーを中央付近の位置に保ちながら、 ドアガラスとガラス受けボルト(スタットボルト)の位置を合わせ、ガラスをボルトにセットしてください。
ドアガラスの取り付け方法 【手順2】
ハンドルレバーを手前にゆっくりと引いていきます。

この時、ドアガラスはまだ固定されていない状態なので、画像のように少し強めに押さえつける感じで受け止めながらおこないます。
ドアガラスの取り付け方法 【手順3】
ハンドルレバーが手前いっぱいまで引き終わったら、このままの状態で中央部の取り付けナットを仮止めしてください。
次にすべてのナットを取り付けましょう。

※ナットを強く締めすぎるとドアガラスが割れてしまう恐れがありますので、注意してください。

2.照明(電球・ハロゲンランプ)の交換

オーブン炉内用の電球が切れてしまった場合、交換をおこなってください。
オーブンの年式・仕様により、電球の種類が異なります。
ご使用中の電球をご確認の上、作業をおこなってください。

始める前に・・・

★オーブンの主電源を必ず落としてください
★オーブン内部の熱により、照明周辺も大変熱くなっております
★交換作業をおこなう際には、必ず軍手を着用してご自身を保護してください
電球の交換方法
電球の交換方法 オーブンのメンテナンス側(左または右)の照明カバーを開けます。
左右の蝶ナット(画像赤矢印)を取り外して、電球が点いているステー板ごと引き出してください。

現在、当社で使用されている電球の種類は以下の通りです。
ご注文の際は以下をご参照の上、ご連絡をお願いいたします。
電球の交換方法 【ウェルカー社純正/耐震・耐熱 白熱電球】
235V 60W または 100W

【国産/耐震 白熱電球】
200V 60W

※電球のみを取り外して、新しいものを取り付けてください。
電球の交換方法 【ウェルカー社純正/耐震・耐熱 白熱電球】
235V 40W
前述の白熱電球に比べると、若干小さめです。

※電球のみを取り外して、新しいものを取り付けてください。
電球の交換方法 【ハロゲンランプ/耐震・耐熱】
100V 75W(明るさ/100W)

※ハロゲンランプのみを取り外して、新しいものを取り付けてください。
照明を交換したにもかかわらず、電球がすぐに切れてしまう場合は、ホヤガラスの破損や電球ソケット内でのショートが考えられます。
電球の交換と同時に、ホヤガラスの点検・電球ソケット内の清掃をおこなうことをお勧めいたします。

3.ホヤガラスの清掃・交換

電球が切れやすいなどの症状が出た場合は、ホヤガラスに破損(ヒビ)が入っている可能性があります。
ホヤガラスの破損を放置しておくと、スチームが漏れて焼きムラや漏電などの二次故障にもつながります。
電球の交換を利用してホヤガラスの清掃・点検をおこないましょう。

始める前に・・・

★オーブンの主電源を必ず落としてください
★オーブン内部の熱により、照明周辺も大変熱くなっております
★交換作業をおこなう際には、必ず軍手を着用してご自身を保護してください
ホヤガラス(UK/EB 標準)の清掃・交換
電球の交換方法 【手順】
前述、電球の交換方法を参考に、電球をステー板ごと引き出します。
電球を引き出したら、画像のようにホヤガラスをホルダーごと引き出して、ホヤガラスにヒビや破損がないか確認してください。

特に異常が見られない場合は、ホヤガラスの外側と内側を固く絞った雑巾で拭き、汚れを落としてから元に戻しましょう。
※この時、ホヤガラスに直接水をかけないでください。
電球の交換方法 【ホヤガラスの取り外し方法】
赤矢印:ホヤガラス本体(ガラス)
黄矢印:ホヤガラスホルダー(鋳物)

ホヤガラスを回してホルダーから取り外します。
この時、ホヤガラスの破損が激しく、ホルダーから取り外すことが難しい、または手を切ってしまう恐れがある場合は、 ハンマーなどでガラスを割って取り除いてください。
ホルダーの溝に残っているガラスも全て取り除いたら、新しいホヤガラスをホルダーに回し入れてください。
電球の交換方法 赤矢印:ホヤガラスホルダー(鋳物)
黄矢印:ホヤガラスパッキン(シリコン)

ホヤガラスの点検・清掃の際に、ホヤガラスパッキンが劣化(硬化)していた場合、パッキンの交換をおこないましょう。

パッキンの取り付けを忘れてしまうと、本体とホヤガラスの間に隙間ができてしまい、スチーム漏れの原因となります。

E型オーブン(ガス式・電気式) ホヤガラスの清掃・交換
電球の交換方法 オーブンのメンテナンス側(左または右)の照明カバーを開けます。
E型オーブンの場合、ステンレスの箱が照明ボックスとなっています。
電球・ソケット・ホヤガラスは一体式ですので、点検をおこなう際はこれらをすべて照明ボックスから取り出してください。
電球の交換方法 赤矢印:ホヤガラス(パッキン付き)

このガラスのみを交換することはできません。
ホヤガラスにヒビや破損が見られる場合は、電球ソケットに繋がっている配線を一旦外し、ホヤガラス・ソケットの一体式ごとの交換となります。
ガラスが汚れている場合は、固く絞った雑巾でガラス両面を拭いてください。
※この時、ホヤガラスに直接水をかけないでください。

4.サーモスタットの交換

オーブンを長年使用していると、サーモスタットにも劣化が出てきます。
特にサーモスタットのつまみ(アナログ仕様)や、押しボタン部(デジタル仕様)などに劣化が出てくる場合が多いです。
サーモスタットはオーブンの焼成温度を管理する重要なアイテムです。
以下のような不具合が出た場合は、サーモスタットの点検・交換をおこないましょう。

アナログ仕様 温度を設定するつまみや針が正常に動かない。
白針・赤針が折れてしまった。
現在温度と炉内温度にかなりの誤差が出ている。(センサー不良が原因です)
デジタル仕様 炉内温度表示部や、設定温度表示部が点滅している、または、表示されなくなった。
温度を設定するボタン部のカバーが切れてしまい、温度が上下しない。
現在温度と炉内温度にかなりの誤差が出ている。(センサー不良が原因です)

>>サーモスタットの点検・交換はこちら<<

5.バルブヘッドの交換

バルブヘッドはこまめに点検をおこないましょう。(月に一回程度が好ましいです)
バルブヘッドの磨耗・破損に伴う故障を未然に防げれば、水漏れ・スチーム不良などの二次故障を引き起こさずに済み、急な故障で生産ラインが止まってしまうことも無くなります。
出来るだけバルブヘッドの予備品を常備していただき、こまめに点検を行いましょう。

>>バルブヘッドの交換方法はこちら<<

6.スチームパイプの点検・清掃・交換

スチームパイプもこまめに点検を行いましょう。(月に一回程度が好ましいです)
スチームパイプ内にカルキが溜まってしまうのは、水の性質上致し方がないことです。
但し、こまめにスチームパイプの点検・清掃を行っていればスチームパイプ自体の経年劣化を遅くし、スチーム不良に伴う生産ラインの停止や二次故障を未然に防ぐことができます。
こまめに点検を行いましょう。

>>スチームパイプの点検・清掃方法はこちら<<


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